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2007/11/01

MSCT 岡山オータムカップ(詳報)

岡山国際サーキットで開催された、マツダスピードカップ オータムカップにレーシングチームエイトリアン(RTE)の一員として遠征参加してきました。

【イベント前々日まで】
岡山国際サーキットは昨年の同イベントに参加し、1分59秒台、下から数えた方が早いという屈辱を味わった場所。今回は絶対に、絶対に失敗できない。結果を残さなければならない。自分自身のためにも、RTEのためにも。

今回の挑戦のために相当の投資をした。とは言ってもチューニングではない。走りこみだ。既報の9月9日の走行会参加。そこで1分55秒台を記録し、昨年の入賞圏レベルを確認。リベンジへの挑戦権を得た。

その後は自分の車載映像と、54秒0の本山さんの車載映像でイメージトレーニング。
RTEメンバーでの勉強会でも、いろいろな人の走り方を見て研究。

ライン、ブレーキングポイント、ギア選択・・・何をどう修正するのか。自問自答を繰り返して自分なりの答えを固めていった。


【前日】
昨年同様、前日練習のために現地入り。
事前の天気予報は二転三転していたが、結局、雨。

雨ではターゲットタイムも、走り方も、気をつけなければいけないポイントも分からない。
走る意味は、「明日が雨だった場合の経験」を得ることのみ。

練習走行は2本予約していたが、一緒に現地入りしていた仲間と同様、1本めをキャンセルして、16時からの2本めのみとした。

この状況を最も有意義に使うためには・・・答えは一つしかなかった。速い人の後ろで走り方を学ぶことだ。この練習枠を走行する人の中で最速は・・・誰も異論がないはずだが、本山さんだ。本山さんが駐車スペースから動き出した瞬間、私も発進させ、直後に並んだ。ひとまずは作戦成功。

しかし、そのあと私を待っていたのは、想像以上のスリッピーな路面だった。
コースインし、直後の1コーナーでアクセルを入れた瞬間、リアが大きくスライド。
ビビって慎重に入ったつもりのウイリアムズでも大きく挙動が乱れる。
あっという間に、本山さんは見えなくなってしまった。。。orz

これまでのサーキット経験で、私はほとんどの時間をDSC OFF(完全OFF)で走ってきた。コンディションが悪い中でDSC ONを試したこともあるが、どうも使いこなせない。タイムが全く出ない。ヤバそうな時でも一押しOFF、というのが私のスタイルだった。しかし、初めてのウェット路面@岡山ではそのスタイルを貫くのは厳しいと感じた。
結局、マイクナイトの立ち上がりでハーフスピンして、DSC ONにすることにした。30分間コース上に留まることが困難だと思ったから。

やはりDSC ONだとリズムに乗れない(勝手にブレーキがかかるので当たり前だが)。
30分走って、2分15秒~16秒止まり。
パドックに戻って仲間のタイムを聞くと、トップは12秒程度。その差3秒。やばすぎ。
明日、ウェットだったら絶望的な状況だ。

片付け、宿泊場所への移動、メシ、風呂、車載を持ち寄っての勉強会、仲間との歓談。
ずっと上の空だった。
天候回復、ドライ路面を・・・祈るのみ。


【当日】
起床、出発準備。
窓から手を出してみる。雨は降っていない。が、湿度はものすごく高い。
駐車場の路面はシットリとぬれている状況。ウーン。どうなんだろう。

サーキットに到着し、路面をパドックから観察。
ウェットからドライへ変わりつつある、という感じ。このまま雨が降らなければ、何とかドライになるかな。。。さらに祈る。


【第1ヒート】
太陽は顔を出さないまま、第1ヒートのコースイン。1周半の慣熟走行時に路面をチェック。
・・・これは・・・ドライだ。縁石も使えそう。ウイリアムズで横Gをかけてみる。グリップOK。しかし、モスSを抜けた瞬間、路面の色が変わる。ここだけウェットが残っている・・・強めにブレーキを踏むと明らかに他と違う。。。バックストレートエンドも若干微妙な感じがしたが、気のせいかもしれない。

そして第1ヒートがスタート。3.7kmのコースに28台。筑波のファミリーライセンス走行からすれば、コース上はガラガラと言える。タイヤを温めながら適度に車間を空けて計測1周目に突入。
一応、アトウッドの進入以外はドライと判断しているが、状況を確認しながらのアタック。本来ならば、計測1周目か2周目でベストが出て、それ以降はエンジン補正とタイヤのタレでタイムが出ないはずだが、徐々にタイムが上がっていく。

手元計測ではこんな感じ
LAP1 1'55.33
LAP2 1'54.84
LAP3 1'54.79
LAP4 1'55.11
LAP5 1'54.51
LAP6 1'54.255 (Best)
LAP7 1'54.81
※岡山国際の公式記録はアウトラップから計測が始まるらしく、リザルトとは一周ズレがある

途中、コントロールタワー上部の電光掲示をチラ見する。
ゼッケン3(私)は4番手に表示。直後はゼッケン4(エイトリアンさん)。ゼッケン1(本山さん)も確認できた(確か2番目)。3番目には2桁の数字があることは分かったがそれ以上は無理(眼力トレーニングの成果及ばず)。前日初走行ながら、ウェット路面で12秒台を出していたみつさんか・・・なぜか分からないが、この時点であまりヤバイとは思わなかった(この時点でLAP3終了時くらいか)。まだ削れるマージンがたくさんあると感じていたからかもしれない。

その後、掲示上の順位が入れ替わったことを確認。これで第1ヒートは終わり。

第1ヒートの結果はLEG倉迫さんに2秒差、本山さんに1秒差の3番手タイム(MOREクラスでは2位)。直後にコンマ4秒差でみつさん、その後ろには車両トラブル疑惑で調子の出ないエイトリアンさんが。

さて。
これから天候はどうなるのか。
雨が降って、路面がウェットに変わったらこのまま順位確定だろう。

私自身だけのことを言えば、どのような状況になったとしてもあと2秒以上縮めて1位タイムを出すことは無理、よって今の順位が達成可能な最高位と言える。リザルト的にはそれでもよいかもしれない。しかし、滅多に走ることのできない岡山まで来ているのだから、自分の力を出し尽くしたい、という気持ちも強く、もう1本ドライで走りたい、できれば気温はあまり上がらずに・・・と考えていた。


【第2ヒート】

2回目のドラミの時に太陽が顔を出す。路面温度はよくなったが、気温も上がってきた。
これがどのように影響するのか、遠征地ではデータがなくて分からない。とにかく、ここまでいろいろと検討してきたベストの走りをするだけだ。

慣熟時にタイヤを念入りに温め、競技開始後のアウトラップで前の2台はものすごいペースで飛ばす。経験値が私よりもずっと高い先輩方の行動だからその判断に間違いあるはずがない。とにかくついていくことにした。すると、ダブルヘアピンあたりでタイヤにほぼ完全なグリップ感を感じられるようになった。

「よし、計測1周目が勝負だ」

マイクナイトは抑え目に入り、最終コーナーは立ち上がり重視で・・・

あとはガムシャラに走っただけ。随分と離れてはいるが、前方にいる本山さんが小さくならない。つまりほぼ同じペースで走れているということ。手元計測では53秒台を数周に渡ってキープ。ベストは計測1周目の53秒2。コントロールタワーの電光掲示は私が2番手、本山さんが3番手。このヒートでは勝っている!

このとき、第1ヒートの本山さんのタイムを正確に覚えていなかったため、自分の今のベストタイムが第1ヒートの本山さんを上回っているのかどうか分からなかった。本山さんとは表彰クラスが違う。だから表彰順位だけを考えれば争う必要はない。しかし、本来ならば車両性能差で勝っているこちらが勝つのが当たり前だ。車両で勝ち、タイムで負けることはすなわち、ドライバーのUDEが圧倒的に劣っていることを意味する。いや、私にとって本山さんは別次元の人であり、UDEで勝っているつもりはないのだが、ここまで来たらマグレでもいいから勝ちたい、と思った。

だから、アタックを続けた。計測4周目、ウイリアムズでアンダーステアを感じ、タイヤがタレてきたようなのでペースを落とす。もう1回アタックを試みるも、もはやクリアラップを取れる状況でなく、アタックできずにチェッカーフラッグ。

手元計測では・・・
LAP1 1'53.203 (Best)
LAP2 1'53.51
LAP3 1'53.64
LAP4 1'58.58
LAP5 2'00.20
LAP6 2'09.59
LAP7 1'56.77

第2ヒートで2番手タイムであることは電光掲示で確認済み。
最終結果はさておき、同一条件(車両差除くw)で、本山さんに勝てたことは非常に嬉しかった。上記の手元計測を見ても、一発のマグレで出ているタイムで勝ったわけだが、マグレでも勝てるポジションに自分がいたことを誇りに思う。

充実感のあるヒートだった。


【リザルト】

結果は、ベストタイム1分53秒203で、RX-8で総合2位(MOREクラスでも2位)、NAのRX-8で1位という最高の結果だった。もちろん、優勝して「台座」つきのトロフィーが欲しかったが、こればかりは仕方ない。1年早くこのレベルに達していれば、ターボ車とのガチンコ勝負ではなかったが、コースレコード更新&優勝できていたわけで、私の成長が遅かった、ということだ。


【最後に】

今回遠征をともにしたRTEの皆様、応援(Dテクニック出来さん&RTE女子部)の皆様、その他の参加者の皆様、本当にありがとうございました。
非常に心地よい、充実した週末を送ることができました。

さて、次は11/18の筑波決戦。我々RTEの本拠地であるから、更なる激戦が繰り広げられることは間違いない。その中で、コースレコード更新&優勝を決めて、マツダスピードカップサーキットトライアル無冠を返上したいと思う。

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コメント

こちらでははじめましてですね。

先日はお疲れ様でした。
2本目はRTE軍団さんはのっけからアタック開始したのでビックリしましたが、離されたら最後だ!!と思い喰らい付いて行きましたよ。

車載参考にさせていただきます。
これを今度のラストラーダ走行会で試してみます。

投稿: がく | 2007/11/01 09:27

悔しいヨ・・

でも、おめでとうございます。

俺は単にスキル不足だっただけです。

筑波ではリベンジします。

RTEのエースとリーダーは俺だから:-)

投稿: エイトリアン | 2007/11/01 10:11

がくさん>

オツカレさまでした。いや、第2ヒートのアウトラップスパートは、LEGさん、本山さんがものすごい勢いだったので、私もついていっただけです。。。恐らく気温も上がっていたので計測1周目勝負だったんだろうな、と後から推測。

筑波でアレをやったら、確実に計測1周目で最後尾に追いついちゃいます・・・


エイトリアンさん>

この勢いで筑波もいただきますよ。
も一度悔しい思いをしてください。。。

投稿: さわじぃ | 2007/11/01 12:46

申し訳ありません、すっかりご無沙汰してしまいました。

2位入賞、そして同ヒートでの本山さんへの勝利、おめでとうございます!!

記事を読んでいて、師匠のサーキット走行へ対する思いがひしひしと伝わってきました。

それにしても素晴らしいです!普段、あまり経験の無いコースで結果を出すのですから…

またご一緒する機会がありましたら、よろしくお願いします!

話は変わって…私の8の、ミッション付近からのオイル漏れですが…先ほどDラーから連絡がありました…「よろこんで」に師匠が書き込んでくださった通りのトラブルでした。さすがです!頼りになります!!有難うございました!!!

投稿: yu-pa | 2007/11/01 17:22

お疲れ様でした。
台座つきのトロフィー獲るまで、挑戦は続きそうですね。 まじめに考えて走る、その姿勢見習わせていただきます。
筑波ではよろしくです。

投稿: naomisan | 2007/11/01 18:39

あらためて、リベンジおめでとうです。
来年は、頭文字Rを付けてください。
ターボ&セミプロ相手に2番手ですから、ギャフンとやってください。

投稿: 風来坊 | 2007/11/01 20:44

yu-paさん>
ありがとうございます。
今回は昨年のリベンジができるかどうかの大舞台だったので、それなりにプレッシャーを感じていました。投資もしましたし・・・なので、結果が出て本当によかったです。

ただ、合計2時間以上走ったサーキットを、果たして「経験のない」と言ってよいのかどうかは微妙なところです。。。<感覚が異常なような

naomisan>
目指すは高橋涼介ですから・・・理論から入りますよ。

風来坊さん>
ありがとうございます。
リザルトにRがついても、優勝しなければその場限りですからね・・・ちょっと寂しいですが、まあいいでしょう。

投稿: さわじぃ | 2007/11/01 23:39

NA1位おめでとうございます。

すばらしいタイムですね。
ここ一番でタイムが出せるのも、それまでの下準備と努力のたまものですね。なかなかマネのできないことです。

来年は岡山だけ加給して総合1位を目指してください。

投稿: KOO(くー) | 2007/11/02 01:49

KOO(くー)さん>

ありがとうございます。
さわじぃ号を過給器つきにする気はないので、誰かそのようなクルマを貸してくれるなら・・・それもありかなぁ。

投稿: さわじぃ | 2007/11/03 01:01

実質的には「1位」ですね。おめでとうございます!
映像も見ましたが、TCの時とは違ってステアリングの動きなどから少々キレぎみの走りと感じました。

次はTCのMSCTがターゲットですね。
しかし、さわじぃさんが無冠とは知りませんでした。とっくに頂点だと・・・

投稿: Den8 | 2007/11/04 11:34

Den8さん>

ありがとうございます。
第1ヒートに比べ、路面状況がよくなったのでみんな大幅タイムアップしてくるだろうと思って、必死に走った感じです。タイムも出ましたが、無事でよかった・・・と喜ぶべきかもしれませんね。

11/18もキレた走りで優勝を目指します!

投稿: さわじぃ | 2007/11/04 15:09

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